Teruma14のブログ

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「夏鱈:私だけの秘宝との出会い」

「鱈」は魚と雪という漢字が組み合わさった言葉ですが、今回の主役は「夏鱈」です。誰も信じないかもしれないけど、私だけが宝と思うものに出会った瞬間は、本当に幸せだと感じます。

 

今年の6月、私はあるお店で夏鱈の身を口にし、その美味しさに驚きました。油がよくのり、ふっくらとした食感。それは、隠岐の島周囲で釣られた鱈だと店長から教えてもらいました。店長自らが休日に釣り上げ、熟成させて丁寧に下ごしらえしたこの鱈は、その食感がまさに驚きでした。細い繊維はなめらかで、かつしっかりとした食感がある。それは良質なカニの身、またはお肉で言うならシャトーブリアンのような舌触りです。

 

さらに驚かされたのが、今の鱈は白子がないため、その分身に旨味が残り、身だけを味わうなら圧倒的に夏鱈が美味しいとのことでした。

 

通いつめて信頼関係が築けたその店で、酔っ払いの勢いを加えて鱈のアラを分けてもらえないかとお願いしました。飲みながら帰宅し、幸せいっぱいだったけど、酔いが覚めてから作業に取り掛かることに。熱湯をかけて霜降りにし、ザルに移して冷蔵庫で一晩置いておきました。

 

翌朝、スーパーに行きアサリを探しました。万が一、アサリがなければシジミを使うつもりでしたが、幸運にもアサリを見つけることができました。そして、このアラで、コロナ禍で作り続けてきた「日高シェフのアクアパッツァ」が最高に美味しく作れると確信しました。

巣ごもり・自宅時間を楽しく過ごすために、シェフやお店の店長から知識を共有してもらうこと、そして海の宝を大切にすること。これらが私の人生を豊かにしてくれました。そして、私自身の食への情熱と知識の共有により、私の人生のエコシステムが形成されていると感じます。

社会に自分も何か還元できるよう夏鱈のエネルギーを得ました!